化学洗浄とは、酸・アルカリ・溶剤・界面活性剤・純水などの化学薬品を使用して、汚れ・汚染などを除去する方法です。対象物は鉄・ステンレス・銅・鋳鉄・アルミ・塩ビ材・ライニング管などあらゆる材質の設備機器です。化学洗浄により機器の持つ本来の機能・性能・美しさを蘇らせ、生産効率と稼働率をアップ、長寿命化を促進します。
また、化学洗浄後の清浄な表面にリン酸亜鉛皮膜などの化成処理、ステンレス材の表面に不動態化皮膜処理など、金属表面処理加工も施工しております。
『浸漬洗浄』『循環洗浄』『塗布洗浄』の三通りに大別できます。
一般的な施工方法で、洗浄槽に薬品を張り込み、この槽に洗浄対象物を浸漬し付着物を溶解する方法です。
洗浄槽は最低3種類必要となります。
脱脂槽 |
強アルカリ性薬品 |
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脱錆槽 |
強酸性薬品 |
防錆槽 |
弱アルカリ性薬品 |
薬品を仮設槽に溶解し、ポンプを利用して被洗浄体に送り、強制的に液体を循環し付着物を溶解・排出する方法です。
現場で配管を外せないときやボイラー・熱交換器など大型機器のときに施工します。
洗浄物が大きくて洗浄槽に入らない場合、および洗浄物の一部または特殊な箇所を洗浄したい場合に採用します。
主にステンレス製品の洗浄作業に用いられます。
酸洗とは金属製品の熱処理や溶接などにより生じたスケール・酸化皮膜など金属の表面についた酸化物を取り除くために硫酸や塩酸などの酸溶液中に金属製品を浸けて表面を洗浄する作業を言います。酸洗がしっかり行われていないとメッキがちゃんと密着しなかったり、チタン製品の場合はその後、研磨作業をしても光沢がでなくなってしまうので冷間圧延やメッキ・研磨加工の前処理として行われます。